合うテニスラケットを選んで戦力アップ

実力以上のプレーができるラケットはありません。でも、実力が発揮できないラケットはたくさんあります。 「良いラケット」ではなく「合うラケット」を探すことが、勝つためのラケット選びのスタートです。

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ほとんどのプレイヤーは
ラケットで損をしている!
・・・というのが10,000名以上ラケットフィッティングで得られた結論です。その原因は、合わないラケットのせいで「変な打ち方」や「失速する打球」になっていても、プレイヤー自身はそれをきちんと自覚できないことにあります。
そのため、自分に合うラケットを見つけるには第三者に客観的に見てもらうことが必要です。
以下の動画でラケットでプレーが変わる様子をご確認ください。
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ご来店の方のお話を伺っていると、トップスピンを打ちたい、あるいは打球にもっと強い回転をかけたいというご要望を聞く機会が多いので、回転をかけるということは多くのプレイヤーの練習課題になっているようです。

しかし、「ボールに回転をかける」ということについて、基本的な理解が不足していると、なかなかうまくいかないようです。

そして、その多くについて私たちが言えることは、「そのラケットを使っている限り、回転がかかるようにはならないでしょう。」ということです。

フラットで打っている方が、ボールに順回転を与えようとしてうまくいかない場合、結論から言うと、「ラケットを買い換えないとスピンはかけられない」のです。
私どもはテニスショップですので、その立場上、これは当然の主張なのですが、そんなことはさておいても、まじめな話そうなのです。

それでは、不足している理解とは何でしょうか。
それは、「回転をかけるというのはパワーをロスすること」という認識です。

ネットを超えてコートに落とすためには、ボールに順回転をかけたほうが確実性が増すということはほとんどの方が知っていますが、「ボールに回転をかけるとスイングパワーが浪費される」ことの理解が足りないのです。


フラット系の打球は、力加減や打ち出し角度を少しでも間違えるとアウトが出やすいので、フラットでしか打てないプレイヤーは、ボールを安定してコートに入れるためには、もっと順回転をかけたほうが良いと自分で考えたり、人から言われたりします。

ボールに回転をかけるためには、インパクトでボールをこすって打てば良いわけで、ラケットのスイング方向がボールの飛んでいく方向とズレていることが必要です。

でも、うまく回転をかけられないという方のほとんどは、このやり方についてはきちんと理解しています。
どうやれば回転がかかるかを理解しているのに、なぜボールに回転がかからないのでしょうか。

それは、うまく回転がかかったときに、ネットしたり短くなったりするからです。

飛んでくるボールに対して、身体が正しく動いて回転がかかったときに失敗という結果が出るのです。

うまくいかないのは、球足が短くなりすぎるからなのですが、でも、それって、良く考えれば当たり前ですよね。
アウトしないための打ち方なので、短くなるのは本来的には成功なわけです。


スイング方向とボールの飛び出す方向にズレがあるということは、スイングの力がボールを回転させることに使われるので、その分、飛びが落ちます。
フラットでは、「スイングパワー = 飛距離」だったのが、スピン系の打ち方では「スイングパワー = 飛距離 + 回転の力」になります。
つまり、「飛距離 =スイングパワー - 回転の力」ということになるので、スイングパワーが同じであれば、回転の分だけ飛距離が落ちるということです。


これは力の配分という観点からの等式で、スイングパワーが回転に消費されることで飛距離が減るということの説明ですが、実際には、順回転によってボールは下方向に曲がって早くコートに落ちますので、飛距離はもっと大幅に短くなります。

※これとは逆に、スライス回転の場合は、ボールが浮き上がる回転ですので、スイングパワーが回転をかけることに消費されても、その分球足が大幅に短くなるということは少ないでしょう。


ネットしないまでも、サービスライン手前に落ちる球しか打てないと「何で私は他の人みたいに勢いのあるスピンボールが打てないのか」と考えてしまうのですが、それは当然のことなのです。
今までフラットで打って入っていたラケットで、打ち方だけをスピン系に変えても、短くなるのは当たり前です。

それを何とかしようと、打ち出す軌道を高くしてみたりするのですが、中ロブみたいなショットになって、やはり勢いは出ません。
無理に力んで打てば深くなりますが、それでは疲れるし安定しません。

解決方法は簡単です。フラットでは飛びすぎてしまうラケットに持ち替えれば、回転のかかった打球が深く打てるようになります。

単純にいえば、スピンのかけやすいラケットとは、今使っているラケットよりパワーのあるものということになります。
あるいは、ストリングの設定を変えて、より飛ぶようにすれば良いわけです。

スピンをかけるためには、ストリングは硬いほうが良いのか、柔らかいほうが良いのかという質問もよくいただきますが、スイングパワーとかフレーム特性などの前提条件が一定であれば、張りは柔らかいほうが回転量が多くなります。というより、普通は回転量を多くしないとコートに入らなくなります。


もともと、スピン系のショットは、もっと強くボールをヒットしたいけれど、まともにフラットでボールを打ったらバックネットに直撃するので、スイング方向とボールの飛び出す方向をずらすことで、コートに入れるという技術です。

有り余るスイングパワーをダイレクトにボールに伝えないために、スイング方向をボールが飛ぶ軌道より上にずらして、スイングのパワーを飛びではなく回転に換えるということです。

つまり、前提としてパワーが余っていることが必要なのです。

回転量を多くすればするほど、深さを確保するにはより大きなスイングパワーが必要です。
スイングパワーが同じであれば、回転量が増えれば増えるほど球足は短くなります。
ですから、フラットで打ってちょうど良い状態ではスピン系のショットは打てないのです。


世間一般の常識では、ボールの回転量の調節はプレイーヤーの判断による技術上の選択だと考えられていますが、私どもでは、プレイヤーの選択によって決まるのではなく、ラケットの選択によって決まる要素が強いと考えています。


つまり、フラットから順回転の球筋に変えるためには、パワーのあるラケットに持ち替えれば、技術習得は簡単です。

これとは逆に、プレイヤーのスイングをもっと回転量の少ない厚い当たりに変えたいと思えば、飛ばないラケットに持ち替えれば良いのです。

ボールの表面をこするだけのようなスピンボールは、回転量は多くてもネットを越えてからの勢いや伸びがない場合が多いのですが、そのプレイヤーに「もっと厚く当てろ」と指示しても、現実的には無理な話なので、飛ばないラケットに持ち替えてからスイング変更に取り組んだほうが、話が早いでしょう。


こするような打ち方になってしまったのは、ボールの芯を打ち抜くような厚い当て方では、打球がすっぽ抜けてアウトすることを身体が体験的に知っているので、必然的に回転量を増やす打ち方になってしまったのです。
そのラケット環境を変えずに、意志の力だけでスイングを変えるのはかなり難しいでしょう。
飛ばないラケットに持ち替えれば、意志の力を使わなくても、ボールを飛ばすために厚い当たりに変わります。


このように、プレイヤーの動きはラケットに操られているという側面があります。
インパクトでこねくり回すのは飛びすぎの症状である場合が多いのですが、変な動きの原因はラケットにあるかも、と疑ってみても良いでしょう。

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ほとんどのプレイヤーは
ラケットで損をしている!

というのが、10,000名以上のラケットフィッティングで得られた結論です。
合わないラケットではミスが増えるだけでなく、打球が失速しやすくなってプレイヤーの負担が増す上に、故障の原因にもなります。
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自分に合うラケットを見つけて
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