ネット上の質問コーナーでも、ガットの硬さについてのご質問が多くあり、そのほとんどは「何ポンド」という「テンションの値」で硬さを論じていることが多いのですが、実際には、テンションの数値では張り上がりの硬さが全く分からないというのが現実です。
その理由を説明させていただきます。
テンションの数値は、どこのショップでも通じる共通語ではなく、個々のショップ毎の方言のようなもので、張力の数値が同じでも、張り上がりの硬さは個々のショップ毎に異なります。
それも、多少の違いというレベルではなく、張力で言うと10ポンド以上の差があることも珍しいことではありません。
私どもでは仕事上、数千本というレベルでプレイヤーの使用ラケットの面圧(ストリング面の硬さ)を測定してきていますが、あるショップの45ポンドが、他のショップの55ポンドより硬いということが、ごく普通にあります。
ですから、「テンションの数値はストリングの硬さを推測する根拠にはならない」ということを、現実として知っています。
そんなことになってしまう原因は以下のとおりです。
その理由を説明させていただきます。
テンションの数値は、どこのショップでも通じる共通語ではなく、個々のショップ毎の方言のようなもので、張力の数値が同じでも、張り上がりの硬さは個々のショップ毎に異なります。
それも、多少の違いというレベルではなく、張力で言うと10ポンド以上の差があることも珍しいことではありません。
私どもでは仕事上、数千本というレベルでプレイヤーの使用ラケットの面圧(ストリング面の硬さ)を測定してきていますが、あるショップの45ポンドが、他のショップの55ポンドより硬いということが、ごく普通にあります。
ですから、「テンションの数値はストリングの硬さを推測する根拠にはならない」ということを、現実として知っています。
そんなことになってしまう原因は以下のとおりです。
■ガット張りは手作業
ストリングマシンの構造や部品の工作精度、剛性等によって張り上がりの結果は異なりますが、それより影響が大きいのは、張る人の作業内容です。
ガット張りという作業は、マシンを使うために機械作業のように思われているケースが多く、そのため、機械の設定を決めれば結果が自動的に決まるようにイメージされやすいのですが、実際には、手作業がその大部分を占めるため、「人の手が何をするか」が「結果(=張り上がりの硬さ)」を大きく左右します。
ガット張りという作業は、マシンを使うために機械作業のように思われているケースが多く、そのため、機械の設定を決めれば結果が自動的に決まるようにイメージされやすいのですが、実際には、手作業がその大部分を占めるため、「人の手が何をするか」が「結果(=張り上がりの硬さ)」を大きく左右します。
■レシピどおりでも味は同じにはならない
ガット張りという作業は料理に似たところがあります。
料理の場合もコンロという機械を使いますが、その内容はほとんどが手作業です。
たとえば、「強火で5分いためる」とレシピに書いてあって、そのとおりに料理しても、できあがる料理は人それぞれで大きく変わります。
素材の良さを生かした絶妙な火の通り加減になることもあれば、部分的にナマだったり、コゲていたりということもあるわけです。
レシピどおりにやったとしても、美味しくなるか不味くなるかは人次第です。
料理の場合もコンロという機械を使いますが、その内容はほとんどが手作業です。
たとえば、「強火で5分いためる」とレシピに書いてあって、そのとおりに料理しても、できあがる料理は人それぞれで大きく変わります。
素材の良さを生かした絶妙な火の通り加減になることもあれば、部分的にナマだったり、コゲていたりということもあるわけです。
レシピどおりにやったとしても、美味しくなるか不味くなるかは人次第です。
■テンションの数値は硬さの目安にならない
ガット張りもこれと同じで、張るときに使用した張力が同じでも、張るときにかける手間次第で、張り上がりの硬さ(面圧)と均一度は、人それぞれで大きく変わります。
ですから、同一のストリンガーに張ってもらった場合であれば張力の数値で張上の硬さを論じてもある程度は話が通じるのですが、ストリンガーやショップが異なる場合は、テンションの数値は共通語ではないので、数値を元に話をしてもあまり現実的ではありません。
海外のプロが日本の試合会場で張ってもらう際なども、サンプルラケットを用意して「これくらいの硬さで」というようなオーダーになることが多いようです。張力の数値は目安にならないことを知っているわけですね。
一般の方でも、「複数のショップで同じ張力でオーダーしても、張り上がりが同じにならない」ということを何度か経験した方は、特定のショップに限定してオーダーするようになる傾向があるようです。
ですから、同一のストリンガーに張ってもらった場合であれば張力の数値で張上の硬さを論じてもある程度は話が通じるのですが、ストリンガーやショップが異なる場合は、テンションの数値は共通語ではないので、数値を元に話をしてもあまり現実的ではありません。
海外のプロが日本の試合会場で張ってもらう際なども、サンプルラケットを用意して「これくらいの硬さで」というようなオーダーになることが多いようです。張力の数値は目安にならないことを知っているわけですね。
一般の方でも、「複数のショップで同じ張力でオーダーしても、張り上がりが同じにならない」ということを何度か経験した方は、特定のショップに限定してオーダーするようになる傾向があるようです。
■結果を測定しない習慣
張り上がったストリング面の硬さは「面圧」といいますが、面圧を数値計測するには専用の計測機械が必要です。
面圧計測機の値段は20~70万円程度ですので、ストリングマシンのほかに、結果の計測のためにだけにこうした機器を設備してあるケースはあまり多くはないようです。
でも、よく考えてみると、機械の設定値だけを指定して、張り上がりの硬さは計測しないというのは、ちょっと変な習慣で、作った料理の味見をしないレストランのようなものです。
面圧計測機の値段は20~70万円程度ですので、ストリングマシンのほかに、結果の計測のためにだけにこうした機器を設備してあるケースはあまり多くはないようです。
でも、よく考えてみると、機械の設定値だけを指定して、張り上がりの硬さは計測しないというのは、ちょっと変な習慣で、作った料理の味見をしないレストランのようなものです。
■世の中は結果指定のほうが一般的
世の中にはいろいろなサービスがありますが、こちらの希望が言える場合は、「仕上がりの状態」を指定するのが一般的です。
ラーメンの麺の硬さであれば「ヤヤカタ」とか、スパゲッティであれば「アルデンテ」とか、ステーキであれば「ミディアムレア」とかの指定になるはずで、これは「結果の状態」を指定しています。
そこで、「強火で5分!」などと調理方法を指定することはあり得ないでしょう。
ところが、テニスのガット張りだけは「テンションで何ポンド」という作業工程の一部を指定するのが一般的で、なおかつ、仕上がり状態に関してはほとんどの場合ノータッチです。
ここまで書いてきたように、テンションの数値はストリング面の硬さを表すものではありませんので、その数値を鵜呑みにして、張り上がった硬さだと思いこんでしまうと、プレー上で起きている弊害に気づかなかったり、故障の原因になったりすることもあります。
実際に、適正テンションの下限値で張れば安全と思いこんで、テニスエルボーになったケースもあります。
ということで、張り上がったストリング面の硬さ(面圧)そのものに注意を向けたほうが、適切な硬さから大きく外れるのを防ぎやすいでしょう。
ラーメンの麺の硬さであれば「ヤヤカタ」とか、スパゲッティであれば「アルデンテ」とか、ステーキであれば「ミディアムレア」とかの指定になるはずで、これは「結果の状態」を指定しています。
そこで、「強火で5分!」などと調理方法を指定することはあり得ないでしょう。
ところが、テニスのガット張りだけは「テンションで何ポンド」という作業工程の一部を指定するのが一般的で、なおかつ、仕上がり状態に関してはほとんどの場合ノータッチです。
ここまで書いてきたように、テンションの数値はストリング面の硬さを表すものではありませんので、その数値を鵜呑みにして、張り上がった硬さだと思いこんでしまうと、プレー上で起きている弊害に気づかなかったり、故障の原因になったりすることもあります。
実際に、適正テンションの下限値で張れば安全と思いこんで、テニスエルボーになったケースもあります。
ということで、張り上がったストリング面の硬さ(面圧)そのものに注意を向けたほうが、適切な硬さから大きく外れるのを防ぎやすいでしょう。
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ほとんどのプレイヤーは
ラケットで損をしている!
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